2000年 5月04日 |
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自分更新日記 |
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テキスト庵 | ||||
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ココを読んでくれているお友達、Rさんから「文章ばっかりだと嫌」というワガママな意見をいただきました・・・っつーかお前・・・文章恐怖症ちゃうんかぁ??(←本人にそう聞いたら、こっそり「ウン」と言ってました・・・。 文章恐怖症のくせに・・・日記読むなよ・・・おい・・・笑) 「文頭にちょっと絵とか写真があると落ちつく」ということなので、意味ナシ写真に載せるつもりの1枚をこっちに置いてみた。 どないでっしゃろ? っていうか・・・たったこんな挿絵みたいな、添え物みたいな写真で・・・何か変わるのかぁ?? ま、飽きるまで続ける所存・・・。 うっす。
いやぁ、今日はビビリました。 というのも事故やっちゃったんです。 いや、えーっと確実に言うと「事故やった車の助手席に乗っていた」というのが正しいかな? だいたい「事故」の加害者になるのが死ぬほど嫌で、どっちかっていったら「殺すんだったら殺された方が数倍楽(戦闘能力ゼロ、ダメダメ戦士←戦士じゃないって・・・)」だって思うほうなので免許とかからはとぉーーーーーーーく離れて生活してるのです。 でも、こんなことってあるのねぇ〜。 ひゃぁ〜。
スピードを落として曲がろうとしていた私達の後ろからバイクが来たわけです。 コーナーに路上駐車してあった工事トラックのせいでバイクが見えなかったわけ。 で、曲がったとたんにバックミラーにバイクがドーンッ!とね。 バックミラー曲がっちゃいけない方に曲がりましたぁ。(←後ほど手で引っ張ったら、戻ったよ。 ラッキー←何かが違う・・・)
一瞬「あ、やった」と思い、なんだかボォーっとしていた。 いっつもこうなんです、私。 大切なときに、なんだか「ぼぉ」っとしてしまう。 その割には、冷静に周り見ていたりするんですけどね。 自分で自分が良く分りません。
運転席の友達はダッシュで外に出て行きバイクの運転手のおばさんに色々聞いています。 大丈夫ですか? すいません・・・という言葉が聞えます。
それでもまだまだ、私、助手席からぼぉ・・・っと外を見ていました。
と、突然おばさんがワレに帰ったのか、猛烈に怒りだし。 車に近づいてきたか? と思うと、車のワキバラに2度ケリ入れました。 「おぉ・・・スゲーーーーーケリだ、ケリ! パワー全開!」思わず見とれた。 もうめっちゃくちゃ怒ってます、手足振りまわしてるし! マンガみたい・・・。 なんだかコワイことも言っている模様。 でも・・・私の脳味噌には「遠いタイコ」のように響いてるだけ。 言葉の一つ一つが入ってこない。 考えていたのは「あーそりゃービックリするよねー、車にあたったらねー、怒る気持ちも分かるなー、それにしてもケリかーすごいねー」のほかに「この人、目の下にまでアイライン入れてるなぁ、いまどき珍しいなァ〜」みたいな事。 今思うと、自分で自分が腹立たしいデッス! なんでそんな事ばっかり考えるんデッスかねぇ?? むぅ〜・・・
ケリが治まってから、私も車から降りました。 友達自体は「すいません、すぐ警察呼びますから。 きちんとしましょう。 ごめんなさい」と丁寧に詫びを入れています。 そのまま病院に行っても良いと言っていました。 検査したほうが良いし。
私も、「どうもごめんなさい。 お怪我ありませんでしたか? ビックリさせちゃって本当にごめんなさい。」と平謝り。 まぁ、どういう理由にしろ「大きい物体」のほうが悪くなりますもんね? 事故って。 おばさんもウィンカー見落してるんだけど、この際、それ責めても仕方ないしね?
ふっと、おばさんが「私だって、焦ってたんだ・・・友達がケンカに巻きこまれて、この先の病院で意識不明で・・・」と。 私も「そうだったんだ、大変だね。 実は私も今病院の帰りだったんだよ。 友達が医療ミスで酷いことになっちゃってて、集中治療室にいて・・・」と。
なんだかおばさん、急に「え?どの病院?」「うん?●●病院、そこの、そっちは?」「うん、△△病院、あっちの」「お互い、大変だよね」「うん、そうだねー、人生って何あるかわかんないね」 と・・・病院話題でしばしご歓談。
フッとおばさんが不憫になっちゃった、このおばさんの気持ち、焦り、驚き(車に当てられたらやっぱりコワイし驚く)を本当にわかることは難しい。 でも、想像はできる。 なんとなく、手をとって肩を叩きながら「本当にごめんね」ともう1度言った。 相手の体に触ることで、もっと相手の感じを知りたいと思った。「うん」とおばさんが言った。 でも、なんだかマダマダと自分が感じた。
おばさんを引き寄せて軽く抱きしめて、背中を軽く叩きながら「ごめんなさい」と言った。 おばさんの「うんうん」と言う声が、耳からだけでは無く、胸郭の震えとして伝わってきた。
結局、警察も呼ばず、そのまま「友達早く良くなると良いね・・・」と言い合いながら、そのまま分れた。 携帯の番号をムリヤリ渡そうとする友達を遮って、おばさんは走り去って行った。 本当にケガしてなくて良かった。
それにしても・・・だ。 今、こうやって思い出して日記を書いているわけだけど・・・。 何が一番不可解か? って・・・自分自身の行動だ・・・。 自分が一番わからん・・・。 みんなそんなもんなんだろうか? 確かに、私はビビッていたような気がする。 で、どこかが完全に醒めていて、おばさんにものすごく同情していた。 だからケリを車に入れられても、怒鳴られても、怒られても、わけわからん事を言われても、ぜんっぜん「怒り」が出てこなかった。 かといって、「卑屈」に「えーえーどーせわたしはーー」という気持ちも全くといって良いほど無かった。 それより何より・・・おばさんの会いラインが・・・←しつこい。
ただ単に・・・反応が・・・鈍い・・・だけか? それにしても、事故やるのもコワイねぇ・・・。 あーやだやだ。 ほんとーにごめんねーおばさーん。 ・・・あ・・・そういやぁ・・・名前も聞いてないジャン・・・うへー・・・。
車の事故・・・で思い出した。アメリカでニュージャージー ターンパイク(高速ね)の上で、友達の車に乗っていて「12台玉突き衝突」の4台目ぐらいに巻きこまれた事がある。 小雨が降る中で、夜の12時近くで週末だったような記憶がある。 向こうでは普通、事故が起きても起しても、巻きこまれても、警察が来るまでは当人同士が話しをするのを避けるのが普通だ。 そのほうが安全だからだ。 それが向こうの常識だ。 だから、私達は警察の到着を待っていた。 救急車も呼んであったはずだ(一番前の車は結構酷かった)。
車の中に座って、警察の到着を待ってる間に凄いものを見てしまった。 まず、2台目の車に乗っていた人が足を怪我していたらしく外に出てきて路上に座った。 50歳ぐらいの白人のオジサンだった。 と、それと同時ぐらいに、そのオジサンの車の隣にボロッボロの黒い車が停車した。 それは事故とは関係無い車だ。
私は「あれ?知り合いがたまたま通ったのかな?」と思った。 ところが・・・だ。 その黒い車の中からは、悪そうーーーーーーーーーな黒人&ラテン人が計4人ぐらい出てきて。 そのおじさんの車にガーッと乗ってしまったのだ。 そして、ステレオや何かを外して外に出てきた。 車の中にあったのだろう、サングラスとかも持っている。 おじさんは慌てて、はいずって彼らのもとに行ったけど。 彼らはケガをしているおじさんに、手を出した。 ケリやパンチをしたのだ。 うめいているおじさんのポケットから財布を取って、自分達の車に乗り、走り去って行った。
その事件が目の前で起きる時間、約2分。 私達はあっけに取られているしかなかった。 車から出ようとした所で警察が到着した。 救急車が到着した。 おじさんは救急車で運ばれていった。
あぁ、ここはこう言う場所なんだな。 と思った。 自分の中のモラルが通用しない部分のある場所なんだなと思った。 それは外国だからというワケではなく、そういう「時」や「場所」が存在しえる世界なんだな。 って。
事情聴取を軽くされて、保険の番号とか免許書とかを友達が見せている間に、もう1人の警察官とちょっと話しをしていた。 彼が私に「最初、事故があったとき、ここに車って何台ぐらいあった?」と聞くので。 「んー、12台はあったと思うよ」と答えると。 「やっぱりなぁ〜」とニヤニヤしている。 「なんで?」と聞くと、「見てみろよ」とアゴで私達の後ろ側を指す。 ん? と見てみると、そこに残っていたのは2台の車だけ。 後ろには8台近くの車があるハズ・・・。 でも2台。 あれ? 「みんな、無免許か、免停か、盗んだ車か・・・未成年か、保険が無いか・・・酒飲んでいたか、ドラックやってたか・・・まともな車じゃなかったんだよ、多分な」と警察官はデブな腹をゆすりながら笑った。 わたしゃ笑えませんでしたよ。全く。 うひぃ〜・・・って感じ。 そんな人達と一緒に高速走ってたのかい? おいおい・・・っていう、それだけ。 事故に巻き込まれた・・・という事は大したというか、ほっとんどショックでは無かったけれど。
「ケガをしてる人から盗める」「ケガをしてる人に手を出せる」そういう人がいる。 自分のモラルなんか屁とも思わない人間が結構沢山存在している。 人のささくれに醤油を塗れる人が存在する(←何かが違う・・・) という事実が恐かったなぁ〜。
とりとめが無くなってきちゃったので、この辺で。 うへー。
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