「おれのってそんなに大きい?」
「ねぇ、おれのってそんなに気持ちイイ?」
ちがうのだ、ちがう。 「その」部分のサイズが気に入っている訳じゃない。
「その」部分があなたのお腹に、足に胸に手に繋がっていて、あなたの「脳」にコントロールされているから。
はっきり言うと、私が欲情しているのは、あなたの「パーツ」ではなく、あなたの「脳」なんだ。
その「脳」につながった、「男」という性別の体に欲情してるんだ。
その「脳」が「女」の体に繋がっていたら?
私は欲情しないだろう
その「脳」が「違う男の体(もっと大きな「その」部分付)」に繋がっていても、私は欲情しないだろう。
その脳と切り離された「体」はあなたの「残像」「思い出」「かつて知っていたモノ」でしかなく。 過去のものに私は今、欲情することはできないんだ。
そう思いながらもわたしは、すっかり気持ちよくて色々と説明するのが面倒になって
「そう、大きいの」
「そう、それが大好きよ、だからもっと・・・」
と嘘とつく。
そんなにうれしそうな顔しないで
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