その32

 

科学反応  

 

 Chemical Reaction ケミカルリアクション 直訳すると、化学反応。

この言葉、普通の恋愛関係同士の2人の間に使うと「相性」というような意味でも使われる。

 

 2人の化学反応。

凄く良い言いまわしだな、上手だな。 って思う。

 二つの全く違った性質や色、匂いを持つ全く違った薬品の二人が、出会い、交じり合うことで化学反応が起きる。 静かに、または激しく反応を起し、想像もしなかったような物質に変化していく。

 

 昨夜、昔のコイビトから電話があった。 今ではとても良い男友達だ。 今、彼、S君は好きな人と上手く行くように頑張っていて。 私もそれを応援してるのだ。 しかし、なかなか相手は手ごわいらしい(笑)。 彼がポロッと言ったのだ。

「あーぁ、他にもっと良い女、すげー良い女いねーかなぁー。 あいつだけが女じゃないんだしさぁ」

 

 確かに、恋愛対象になる「良い女」は街に出れば沢山いると思う。 ただ問題は・・・沢山いる中のホンの一握りの人としか、「化学反応」は起きないって事だ。 

 それに、キチンと化学反応を起こし合う為には、お互いに「覚悟」が必要だと思う。 だって、自分自信すら変わってしまう可能性が高いわけだし。 変わることを知った人は、知らなかった自分には戻れない。

 その覚悟というのは、たぶん、相手を好きだ。 という基本的な気持ちだと思う。 「この人と一緒に変化できるのが嬉しい」という気持ち。

 

 化学反応すら起さない、記憶にも残らないような関係はツマラナイ。

 

 そういう話をしたら「あんた、相変わらず面倒くさいこと考えてるね。」って大笑いされた。 エヘへ。

 

 やだなーもう、君とも化学反応起したじゃない〜。 ま、実験失敗だったんだけどね。 と2人で笑った。

 

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