その46

 

ケツから見る  

 

 ここ数年、ピタッとしたパンツが流行していたので、結構ガードルが売れていた・・・という話を聞きました。 友達も「ガードルはかないと、ピタパンはくの恥かしいんだよねっ!」と言っていたりもしました。 しかーし、私は、ガードル苦手なんでした。 だってキツイ(←単純過ぎだって・・・)。 

 確かに、パンティ+ピタパンだけだと、下着のラインが出てしまったりして、違う意味で「うーむ、恥かしい・・・」と思う時があるのだけど。 そういうのが気になる時は、迷わず「Tバック」の下着です。 それでオッケイ! ケツが垂れていようがなんだろうが、それが私のケツなのです。(開き直りか?)

 とにかく、ガードル苦手、ウッス。

 

 「ガードルが普及すると本当にお尻の綺麗な人かどうか? 外からは判断しずらくなるよねー」という話を飲んでいた席でしていたのです。 その時に、Yさんという方が「イイ女かどうかは、お尻の形でわかるんだ」と言出しました。

 「ふぅーん」

と、別に気にもしないで、他の話題にチェンジしようとしたのですが(なんだか、こういうステレオタイプ的な話は、あまり好きじゃない。 鼻が大きい男性は・・・とか、胸の大きな女性は・・・とか、良くあるよね? 当たってないんだもん、実際って。)、Yさんシツコク食い下がってきます。

 

 Yさんがした話はこうです

「以前読んだ、マンガ(か本か、どっちか忘れた)に、元スケコマシ(女性の稼ぎで食べてる人・・・だそうです。 ヒモと何が違うのだ?)の男性の話が書いてあった。 それによると、お尻の大きな女性は、母性本能が強く。 惚れた男にはどんなに冷たくされても尽くす、お金を貢ぐのもいとわない。 締りが良くてセックスの具合がイイ。 だから、付き合う相手として選ぶのには最適らしい。」

だそーです。

 

 そこにいた女性全員の顔に「?」が浮かびました・・・。 もちろん私にもです。

 

 だって、それって・・・その女性像って・・・「イイ女」ではなくて、男性にとって「限りなく都合のイイ女」像なんだもん。

 

 冷たくされても惚れぬいて? お金まで貢いで? 締りがイイ?・・・演歌の女かっつーの!(←締りは関係ありませんでした、スミマセン)

 

 それから、一緒に飲んでいた女性たちから、「ばっかだー」の集中攻撃を受けていました。 Yさん。 

 なんていうか・・・人と知り合うときに・・・尻ばかり見ていたら・・・もっと大切なことが見えないんじゃないのかなぁ? と思いました。 だいたい・・・相手のケツからその相手に惚れたとして(まぁ、そういう事だって起こる可能性あるわけだしさ)、「僕は君を選んだよ!」と思ったとしても、相手の女性から「私はあなたを選ばないわ」と言われてしまえばそれまで・・・。

 

 実際に「尻フェチ」とかで、「このお尻に恋をした!」というのだったら、それはそれで純粋な気持ちだと思うのだけど。 「貢いでくれるハズ」「冷たくしても平気なハズ」「セックスの具合がいいハズ」と、自分に都合の良い条件ばかりを考えて選んでいたら・・・恋にならないと思うのだけど?

 

 それとも・・・あれかな? 「条件」そのものに恋してしまうって事が可能なんだろうか? 紙に「ヒップ2m」とかメモってあるだけで「うぅーん、僕のハートは持っていかれた!(←変な言い方)」と恋に落ちてしまえるんだろうか? それならそれで・・・凄いし・・・「がんばって」と言いたくなるのだけど・・・。

 

 後から聞いた話だと、Yさんは30過ぎで、今だに、1度も、まともに女性と付き合ったことが無いそうです。

 

 「ケツから女を見る男は、女性にもてない」

 

イカン! 嫌いなステレオタイプ的な言い方をしちゃったよ!あはは。

 

 

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