その48

 

女体を持って  

 

 

 女の体。 それを持って生きているのは、ときどき面倒だ。

生理は、ほとんど毎月来るし。 快楽の為にセックスを楽しもうと思っても、妊娠の不安が付きまとう。 自分の意志とは別に、胸は前に、お尻は後ろに突き出していく。 それらの脂肪の塊は、走れば揺れ、誰かに揉まれれば勝手に形を歪ませる。

 それらの歪みが、自分の意志と同調するときに「快楽」というご褒美が得られる事もあるけれど。 時には、その脂肪は、自分の意志とは別に、「どうでも良い人」にまで誘惑の手を伸ばし「痴漢」という卑劣な犯罪に巻き込まれることすらある。 反吐がでる。

 

 でも・・・自分で選んで女に生まれたわけでは無いけれど。 産まれてしまったからには、潔く、この「性」を楽しみたい。

 

 女を売りすぎず、かといって、女でいることを忘れず。 バランスを取って生きるのは以外と難しい。

 媚びを売りすぎずに、それでも人間的な可愛さも忘れず。 いつになったらこのバランスが上手く取れるようになれるのだろう?

 私は、自分自身が「まだまだ」だなぁ・・・と思う。

 

 面倒だなァ・・・

と思いながら生きつつも。

「次に産まれるときも女が良いなァ〜」

とも思っている。 

それが一番、不思議ではある(笑)。

 

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