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その50 |
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高校時代 | |
たぶん、15歳で初めてセックスというものを経験した。 たぶん・・・と書くのは、それが自分の誕生日前だったのか? 後だったのか? 全く覚えが無いからだ。 よく男性は「女って凄いよな、初めて出会った日。 初めてのデートの日、くっだらないこと良く憶えていて」とか言う。 そーんなことはない。 だって、げんに私(性別:女)は、スッカリ「初体験」の日時がアヤフヤだ。
ま、とにかく。 その歳で、初めてその当時付き合っていた同い年のボーイフレンドとセックスをしはじめた。 お互いに「チョ→初めて」同士だったので「なにがなんだかわかんないよ!たしけて!おかーさん!!」って感じだったけど。 そこは人間は動物。 なんとかなった。 めっちゃ痛かったけど。 みょーーーーーーーな達成感はあった。 気持ち良さなんか無かったけど。
「初めは痛いというし」と、「何度かしていれば良くなるもうんだろうし}と、安易に考え「もっとすれば、もっと良くなるのかも?」と勝手に想像し。 ほとんど毎日のようにセックスをしていた。 自分の上で気持ち良さそうに射精する彼氏を見て「もーー、いーなー」なんて単純に思ったり。 「自分ばっかぁー」とヤキモチ妬いてみたり。 色々あったな。 ラブホテルというものを使い出したのもその歳ぐらいだ。 最初は歩いて入っていて。 「タイムサービス」なるものにはまり。 (だって、テレビもゲームもやり放題! そのうえ、冷蔵庫の中身全部食い放題、飲み放題だったんだもん!←だからって、律儀に全部食うな・・・) しまいには、チャリに二人乗りでラブホに行き、駐車場にチャリとめて怒られた事もあった(←怒られる内容が違うって気が・・・)。
なんというか・・・高校時代というのは、私にとって「セックス」と「バイト」で明け暮れたような気がする。 その合間に勉強とかしていた。 成績は、ほどほどを保っていた。 セックスを絡めて、男の人と関わること。 「恋愛感情」を持って、男の人と話をすること。 その先にセックスが透けて見えること。 セックスで満たされた男の人がどういう反応をするのか。 セックスを拒むと、どういう反応をするのか。 ものすごい速さで勉強していた気がする。 それを勉強って呼んで良いのか? 悪いのか? 私には良くわからないけれど。 私個人にしてみれば「とても身になる」勉強だった。 ハッキリ言葉にはできないけれど、一つの真実を学んでいる気がしていた。
相手のことばかりではなく、相手の態度によって思いもよらない感情を噴出させる自分。 相手が動かす空気によって変わっていく自分。 すべてが面白かった。
バイト代は、ほとんどがデート代で消えた。 もちろん洋服とかも買ったりしていたけど、やっぱり大半は「ラブホ代」に消えていたような気がする。
この話をすると。 ある人は顔をしかめる。 スレッカラシと言われたことすらある。 スレッカラシ? って・・・何さ? 色んな人とセックスをしていたわけではない、あくまで「付き合っている彼氏」と沢山していたわけだ。 まぁ、それでも人はスレッカラシという言葉を使うのだなァ〜とみょーに感激してみたりもした。 「もったいない高校時代だったね」 と言われた事もある。 もったいない・・・のか???
私にとってみたら、あれは、ものすごく今役にたっている経験だと思う。 自分も相手も、初めてだったので恐いもの知らずで一途で、周りも巻きこみ傷つけあったりした事もあった。 そんな事を含めても、「無駄」だったとは全然思えない。 むしろ、もう1度高校時代をやりなおせ! と言われたら、多分、もう1回同じようなことを私は繰り返してしまうだろう。
色々な高校生がいる。 それでも、彼らはそれなにり、自分の体や心を使って「今」を勉強してるんだと思う。
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