その61 |
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セックスを覚える時期 |
よろしかったら感想聞かせてください〜 |
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もしあのときに、もっと早いうちにセックスを覚えていたら。 何かが変わったのだろうか? そんな事を聞かれた。 もし、中学生のときにセックスを覚えていたら、もし高校生の時に覚えていたら、何か今の自分という人格構成に変化がでたのだろうか?
そんな質問をされた。 答え。 それは私にはわからない。
処女、童貞を卒業する時期。 自分で選んでいるような、自分で選んでいないような・・・。 ちょっとアヤフヤな部分があると思う。 チャンスやタイミングなんかもあるし。 個人的に言ったら、「いつ」よりも、「その起きた事柄」をどう自分で処理するか? 処理したか? 何を学んだか? または、ただなんとなく通り過ぎてしまったか? によって経験としての価値があるというような気がする。
私は、ちょっと早い時期にセックスを覚えてしまったわけだけれども。 「愛」という実感が無いまま、その行為を覚えた気がする。 いや、多分、そうだ。 「愛」というものに漠然と憧れを持っていて、その延長としてセックスがあるもの・・・とは思っていたし、それに憧れていたけれど。 その「愛」の対象が本当にこの人なんだろうか? とアヤフヤな気持ちで当時の彼氏と一緒にいた。 確かに好き、で楽しくはあったけれど、それ以上のことはいまいち実感できていなかった。 だいたい、好きで、楽しい・・・なんてただの友達という関係でも充分なわけだし。 でも、情報はいくらでも入ってくる。 ドラマやマンガ、映画の中の人達のようにロマンチックな劇的な「行為」を夢見たりしながら、一生懸命マネをして「好き」とか「愛している」とかいう言葉を使って行為を繰り返していた。 頭の中は「うーん?・・・ん?」と疑問が残っていたけれど。
そんな始り方ではあったけれど、その後、色々とイザコザを経験したり。 本当に好きな人と出会ってみたり・・・騙されそうになってみたり・・・。 痛い思いも含めて勉強になっていると思う。 だからといって、「みんな早いところ経験したほうがイイよ」なんて乱暴なことは言えない。 だって人それぞれ、その人のタイミングがあると思うもの。
童貞の男性とセックスをした事があるのは、今までたったの3回だと思う。 1度目は自分が処女だったとき。 そして、2度目は2人目の彼氏。 そして3度目は・・・数年前。
当時、彼は20歳で、自分が「童貞である」ということをちょっと悩んでいた模様。 それでも、わざわざ風俗で初体験すますのもなんだかなぁ〜。 と思っていたらしい。 恋愛経験が無かったわけではない。 ただ、「寝たい」という実感が無かった。 というのだ。
一緒に一晩過ごそう。 という事になった。 その時、私はかなり「童貞」に対して偏見を持っていた。 「面倒くさい」というのが本音だった。 だいたい・・・ほとんど記憶が無いし(笑)。 彼のことは好きだったけれど、「童貞」という二文字の前にちょっと引いている自分がいた。
「あー、おねーさんが教えてあげる・・・みたいにしなきゃイケナイのかなぁー。 うー、苦手なんだよなー、そーゆーのぉー。 あー、対等にできないとつまらないなぁー、うー」
などと頭の中で考えていた。 スマン(笑)。
でも・・・である。 でも・・・事が始ってしまったら・・・あ〜らびっくり! 上手なのである。 テクニックがどうの・・・とかそんなんじゃない。 何て言うのか「きちんと分っている」というか「全然堂々としている」というか「甘えてない」というか・・・なんというか・・・。 キチンと自分の体を使って自分の気持ちを表現する。 お互いの反応を見ながら、自分の欲求を満たしていく。 という基本がしっかり分っているのだ。 ハッキリ言って・・・驚いた。
自分が処女を失ったとき・・・というのは、もう、何がなんだかわかりまっせんっ! っちう状態だったような気がスルのだけど・・・。 だいたい、ワカラナイコトだらけで途中で「おかーさーん」と泣きそうな気持ちになった(←ここでおかーさんはまずいだろう・・・)。
「もしかして、ニセ童貞か?」 とニセ童貞疑惑まで出てきて。 後で、ものすごく怒られたりしたけれど・・・(笑) でも、怒られながらも、「ニセ童貞疑惑」を払いきれない私がいた。 そんな私を見て彼が言ったのだ。
「あのさー、今ね、エロビデオだってなんだってあるじゃん? だから、何をどうしたらいいか、なんて大体みんな分るよ。 経験が無くたってさ。 それに、好きだから抱きたい。 っていう気持ちがあったら、なんか、なんとなく分るよ、そんなこと。」
と。 なるへそ。 そりゃそーだ。 私が処女だったときに、エロビなんかそんな平気で見られるような状況じゃ無かったしね。 うん。
たぶん、コレが本当のセックス等を学ぶべき順序・・・なのかもしれないな。 なんて思ったりした。 あ、いや、別にだからといって自分の経験を卑下したり後悔したりはしないけれど。 でも「こういう、初めての経験の仕方っていうのも悪く無いのかもしれないなぁ」と思ったのだ。 だって、彼はとても本当に堂々としていた。 例え、童貞じゃなかったとしても。 お互い「初めてお互いの体を使ってセックスするもの同士」なワケだ。 結構、上手くいかせるのは難しいものでしょ?。
今は彼とは、普通の友達に戻っているけれど。 「あの時の相手があんたで良かったよ」と言ってくれる。 とても嬉しい。 私も、彼が童貞で良かったと思う。 初物だから・・・とかそんな理由じゃない。 「童貞」だから・・・という偏見を私の中から取り去ってくれたからだ。 経験によって偏見が消えていくのはとても気持ちがいいものだ。 だってモラルから解放される瞬間だし。 ちょっとした自由が広がる。
そんなコトを考えてみると。 人それぞれ、その人に合った「セックスの覚え方」というか「覚える時期」というのが自然にあるのでは無いのかな? と思う。 だから、わざわざ「もし」という言い方で、自分の「時期」を想定してみる必要性は無いような気がするのだ。 それなりの時期、にそれなりの相手とすることになり。 その後、喜ぶのか? 悲しむのか? 分らないけれど、出てきた感情を自分で処理することで、自分が育って行く。 そんな気がする。
ま、焦らないこった。(←私信です・・・笑)
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