2000年　3月15日

　 CNNで中国大陸のZhu　Rongji　が、台湾の大統領選挙に関して注意を促している演説を見ました。

　まぁ、私が中国と台湾との政治がらみに口出す立場じゃないのは分ってますので、私見っていうことで、その「シーン」から思ったことを書こうと思います。

　まず、驚いたのは・・・同時通訳の人（英語放送で見たので、女の人がすらすらと同時通訳、英語←→中国語、してました。）の能力でした・・・思わず・・・画面に向かって

「すんごいよ、あんた！」って言って、心の中で拍手喝さい！

　だって、政治がらみの、あんな難しい主題のことを、言われたとおりに、ほぼ同じような意味で通訳できるのって・・・天才ですよ。　アノ人。

　口調も、全然、迷いが無い。　ほんっと・・・すんごいなぁ・・・分りやすかったし・・・。

　で、まぁ、Zhuちゃんが「大陸サイド」として主張してるのは、なんていうか「あ、また言ってる」っていう程度にしか思いませんでした。

　だって、4年前の台湾大統領選挙の時の直前も、李大統領に向かって爆弾発言してたもん。　あの時は、マジで「戦争っすか？」と思ったもん。

　でも、また同じことやってるでしょう？

これって、ただのプロパガンダじゃーん・・・。　としか思えない。

　まぁ、それは私の範疇以外なんで置いておいて・・・。

　他で気になったのは・・・

Zhuちゃんが演説終わってからの「自由質問」の時の、外国記者達からの質問の数々でした。

　なんか、目が点になっちゃった。

なぜか？　というと・・・。　みんなZhuちゃんが言ったこと聞いてた？　ねぇねぇ？　Zhuちゃんの言ってることが正しいか？　正しくないか？　っていう事じゃなくってさ・・・言っていたこと聞いてた？？？

って頭の中が「え？」っていう風になるぐらいだった。

　彼ら（外国人記者）は、自分の国の事ばかり質問してたんだもん。

　例えば、アメリカの記者は「台湾と中国の話は分った、じゃぁ、台湾とアメリカ、　中国とアメリカの関係は？」とか言い出すし（今、その話じゃーないでしょう！！！っていう・・・）。

　もう1人のアメリカ（多分）の記者は「台湾と中国は分った、じゃぁ、中国国内の携帯電話のシステムとインターネットの独占の・・・ウンヌン」（え？なんでケータイが関係あるの？？？えぇ？？）

　そして、わが国NHKさん・・・「日本と台湾、日本と中国の関係は？」ときたよ・・・（オイオイ・・・）。

　で、思ったのってさ・・・。　頭が良いはずの海外プレスの人達ですら「自分」とか「自分の国」の利益を頭からはずして、人の話を聞くっていうのができないもんなんだなぁ・・・って事。

　人って、なかなか主観から逃げられないもんなんですねぇー。　はー。

　まぁ、それよりなにより・・・一番「主観チック」だったのは、大陸側だったんだけど（笑）。

　それにしても、おもしろかったな。

　で、考えちゃった、政治ってナンだろう？　って。

　同居人と話し合ったんだけど・・・結局、政治って・・・「回りくどいこと」なんじゃないか？　って。

　例えば、林檎が木になっているとする。　ちょっと自分の背より高い位置に林檎がある。　それを、自分自身で取ろうと努力して、手に入れるって事は政治にはならない。

　でも、その林檎を、自分の手を使わずに、隣のAさんやBさん、はたまた町内の人を動かして取ろうとすると・・・それは政治になる。

　すんごい回りくどい。

　人間の1人の力には限界があるけど・・・。　でも、政治っつーのも面倒だよなぁ・・・。　はー。

　と思いました。

脳味噌ばーん

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あ、無理にとは言いませんよ。

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