2000年 3月23日 |
自分更新日記 | |||||||
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小学校2年の担任の先生「ホンダ先生」は、宇宙の好きな人だった。 当時たしか・・・25歳ぐらいだったんだと思う。 噂によると敬謙なクリスチャンで、とても「お堅い」人だったらしいんだけど。 小学生のわたしにはぜーーーんぜん、関係の無い事だった。 なぜか、私達生徒は彼を「ワオ!」と呼んでいた(ぜんぜん覚えてないんだよね・・・由来をさ・・・)。
彼は、本来は理科の担当だったみたいなんだけど、国語の時も算数の時も、時間があくとすぐに「星座っていうのはな・・・」とか「オリオン座ってよぉ・・・」とか・・・脱線しまくりセンコーだった(あら、お下品・・・なんちて)。
私は、今言うと、「ウソでしょう?」と言われるのだけど。 当時、とてもおとなしいコで(ウソじゃないんだよー、本当なんだってー、しんじてくれよー←言えば言うほどうそ臭い・・・三段逆スライド方式ハトヤのワナ・・・)、通信簿の「追記」の欄には「○○さんは、おとなしく目立たないコです。 もっと自己主張をするようにしましょう」とか毎回毎回書かれているようなコでした。
もちろん「ワオ」の生徒の時も。 おとなしく、チンマリクラスに座っていたのだけど。 在る日、彼が興奮しながら「宇宙全般」について話出したのだ。 今思うと「大したことのない」話なんだけど・・・。 彼はこう語ったのだ。
「お前ら、良く聞け! 俺、今日、すごいこと発見したんだよ! サイエンスの雑誌に書いてあったんだけどなぁ・・・宇宙ってすごいだろ? もう、すんごく大きいだろう? でもな・・・宇宙って・・・毎秒、育ってるんだよ!つまり、広がってるんだよ!」 と・・・。
私は、なんか・・・ワケ分らない「恐怖」を感じた。 だって、自分にとっては、45人ぐらいいるこの「クラス」自体が大きな場所で、学校なんか「めっちゃ大きい」場所で、校庭に至っては「こんな広いところ走るの面倒」(ただのスポーツ嫌い)な場所で、学校→家の距離は「そっから出たら道に迷ってしまう」場所で・・・。 引越ししていったみっちゃんの家は(隣町)「1人じゃぜったいに行っちゃいけない場所」だって・・・なのに?? なーのに?? それ以上? それ以上って??? んでもって、地球よりずっとずっと大きな宇宙がドンドン広がってる? じゃ、広がるスペースがまだ宇宙の外にあるってこと?? それは何いろ? 明るいのか? とうとう・・・脳味噌のなかでドンドン宇宙が広がりだしてしまって・・・。
なんか・・・すごくコワイ。 コワイコワイ・・・。 こわいーーーーー!! と思った瞬間「わぁーーーーーーーっ!!!!」と叫んで立ちあがっていました。 ワオ、目が点。 っていうか、クラス全員の目が点。 「ど・・・どうしたんだ?○○(私の苗字)?」 「先生!コワイ!もうだめだ!宇宙の話はもうだめだ!」 とおとなしいはずの私がなぜか? 断固抗議したせいで、その話はシリキレとんぼのママになってしまった。 話は終わったものの、私の恐怖はまだ続いていて。 国語の授業に戻っても「広がっていく宇宙」(なぜか、明るい場所に広がる黒いシミ)のイメージがずーっと頭を離れなくて。 しまいには気持ち悪くなって吐いてしまった(大丈夫、トイレにダッシュしたから!)。 そして、しばらく、ご丁寧に発熱しました。 これって、知恵熱? 脳味噌が急激に細胞分裂!
ワオはわざわざ家にまで来て、「どうもスミマセンデシタ」と母に謝っていたけど、母は「あやまんないで下さいよー、ウチのコがバカだからー。 ところで、サザエさん見ました?」とか言っていた。 その後、2人は延々と「ワカメがぁ〜」「かつおがぁ〜」とサザエさん談義に燃えていた。 「お前らのほうがバカっぽいぞ・・・」と隣の部屋でフトンに横になりながらも、ふすまの間からでも「宇宙」が侵入してきそうで恐かった。
それがトラウマ? になったのか。 未だに「宇宙の広がり」みたいな事を聞いたり読んだり、話されたりすると・・・心の中で「うあぁーーーーーー!!」って叫びたくなる。 あの広がりは本当の「無限」なんだと思う。 私にはどうしても理解ができなくて、脳味噌が氾濫起こす。
なぜ? こんな昔のことを思い出したのか? というと、今日、ある人(取引先の人)と話しをしていて、彼が言ったのだ「○○さん、人間の細胞とかDNAというのは面白いですよね。 いつも分裂を繰り返し、広がって、少しずつ敗退をしている。 なんというのか・・・小さい宇宙が無限に私達の体の中に息づいているって感じですよね?」って。
思わず・・・自分の細胞一つ一つのなかに宇宙(黒いシミ)が存在している妄想が頭をかすめて・・・思わず叫びそうになったのだ。
あぶねー。
吐いちゃったりしたら「げろりん」とかいうあだ名にされちゃうよ(←会社でそういうあだ名は付きません。)
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読みました、ということが私に伝わります(?) |
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